英国とヴィンテージ雑貨あれこれ

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●イギリス デヴォンシャー アンティークレースを巡る旅 Honiton ホニトンへの旅 2

●12 June 2018

(1からの続きです)

さぁ、ミュージアムの中へ。

ミュージアムの正式な名前は、

Allhallows Museum /アルハロウミュージアム。




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石造りの14世紀に建てられた教会を利用してあり、


周囲も綺麗にお花や植物が。


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小鳥たちの水飲み場も。




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入ってすぐに右手に受付が。

左手にはショップも。

入場は無料でした。



スタッフの方に撮影可能か伺ってみたところ、

okとのこと、ありがとうございますと、

挨拶をして中へ。




レースだけでなく、町の史実のあれこれの

展示もありましたが、

レースだけに絞って

観て行きます♪。




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ヨーロッパ各地のレース各種。




まずはイギリスのレースの歴史から学びます。





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編みかけのボビンレースも。



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ピンを打ちながらクルクルと

ボビンを回しながら編む、

ホニトンのレースの歴史へ。




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読むだけでも時間が足りない…。




イタリア、ベルギーのレースの影響を受けて

1560年頃から

デヴォンシャーでも作り始められるようになり、

ロンドンへの集積場として

ホニトンは栄えたそうです。



1698年には、人口の半分が

レースに関わる仕事に就いていたという資料が。




大きな引き出しに、数々の壮麗なコレクションが。




ワクワクしながらゆっくり引き出しを引いてみます。



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息を飲む優美な美しさ…



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ダイアナ元妃のご実家、スペンサー家所有の

豪奢な一点も。



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ダイアナ妃の1760-80年頃の

ご先祖さまのものだそう。



幅も60.70cm以上あり、

両端は畳んであったので、長さはいかばかりか…。





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モチーフの複雑さにもよるとは思いますが、

6cm四方のモチーフを編むのに、

5〜10時間かかるそう…。

気が遠くなります。








旦那さんが漁師だったりで留守がちな

家を守る女性たちが

技術を学びつつ家計を支え仕事として

従事していたそうです。




ショップで選んだ、ベッドフォードシャーの

ポストカード。

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その昔、日照時間も限られ電気もない時代に

栄えた手工業。




ホニトンでは1960年代頃まで、

学校のカリキュラムに

レースメーキングの授業があったそうです。



地域全体で取り組んでいた大きな手工業であり、

一大産業だった事が分かります。





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進むと奥にもうひと区画。





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ため息が出る繊細な大判のレース。


使用されていた当時の糸自体も気になりました。



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手に触れてみたい!。



そして、とても興味深かったヴィクトリア時代の

喪のレース。




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1861年にヴィクトリア女王はアルバート公を亡くしてから、

生涯喪に服したそうで、

黒いファッションやジュエリーが流行になったと聞きます。






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喪中にも親族の等級だったり立場によって、

色ものを身に付けるまでのさまざまな期間、段階などを示した一覧表が。




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40年もの長きに渡った

頑ななヴィクトリア女王の喪中が

生み出したブラックレースの数々。


喪から生まれた美しい芸術。





ほかにも目を引いたのは、

王冠を掛けた恋と言われた、

ウォレス・シンプソン夫人のドレス。


アンティークレースをモチーフ使いした

まさしく当時のアール・デコなデザイン。





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赤いシフォンにヴィクトリアンレースが

映えるナイトドレス。


トレンドセッターだった夫人の着こなしは

きっと素敵だったでしょうね。






小さな教会をリノベしたミュージアム、

レースの展示は二区画だけですが

盛りだくさんでした!。




床のヘリンボーンも素敵。


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さて、見終わってお楽しみのティータイムを♪と

思った所、先ほどの椅子の所で、なんと実演が!。


幸運に恵まれました♪。




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この道50年のキャリアのパット・ペリーマンさん。


30歳過ぎてから始められれたそう。



しばらくは二人きり、ゆっくりお話しを伺いながら




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ボビンレースが少しずつ形になるさまを


凝視させていただいたのでした♪。



自著も多数おありで、

レースの指導や講演に、

世界あちこちに行ってらっしるそうで、

日本にも来られた事があるそう。




ピンを型紙に押しながら、


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ボビンをクルクル…。



パットさんと二人、

木と木が擦れ合う、シャラシャラと心地良い音がして

古い教会の中、時間軸がヴィクトリア時代へ戻っていくような

不思議な感覚になりました。




「慣れたらすぐ出来るようになるわよ♪」

とおっしゃっていましたが、


何も見ずに次々と編み進められるのかも謎でした。




さすがに現在では、レースは商業としては難しく

(数センチで数時間かかると、確かに仕事として

成り立つのは難しいですね…。)、

伝統を守るために指導を続けていらっしゃるとのこと。



ホニトンにあった唯一のレースを扱うお店も

2004年に閉店したそうです。






動画を撮らせていただいたので、

こちらの貼り付けたかったのですが上手くいかず…。

instagramにあげていますので、お時間ありましたら。





アメリカからのビジターの方もいらした所で、

ずーっと拝見したかったですが、

後ろ髪を引かれながら出口へ。



パットさん、

貴重なお時間をありがとうございました。




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出入り口のミュージアムショップで、

パットさんが教えてくださった

ご自身の作品がデザインされたティータオルとカードを。



ミュージアムのブックレットや


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(型紙がついていました♪。)


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いつか作ってみたいものです…。



各地のレースのグリーティングカードも。




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こちらのミュージアムショップ、レースボビンやボタン、

何気にハンドメイドの素材や本、たくさんありました。

(手荷物容量が完全にオーバー…。)

もっとゆっくり見たかったです。

日帰りが呪わしい…。





やはりデヴォン、コーンウォールは1週間程掛けて

じっくり周ってみたいです。



☟ミュージアムのサイトです。
(3-10月のみのオープンで
冬場はクローズされています)



奥が深すぎるアンティークレースの世界、

はまったらベルギー、イタリア、フランスへ

巡礼の旅に出かけたくなりそうです。


3に続きます…。





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by piskey | 2018-08-27 22:56 | 英国旅日記

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