人気ブログランキング | 話題のタグを見る

英国とヴィンテージ雑貨あれこれ

アンティークタイル

陶器製の15cm角のアンティークタイル。

ヴィクトリア時代に、一般家庭の住宅の暖炉・キッチンまわりのインテリアとして浸透して、

たくさんのメーカーやデザイナーが競って美しいタイルを作りだしました。

自分も、渡英の度に目に触れるごとに、さまざまなデザインや製法、

色合いや美しさに魅せられてきました。

アンティークタイル_b0209976_12475136.jpg
アンティークタイル_b0209976_12485100.jpg

⇈茶色のフラットなデザイン。
18世紀半ばに銅版転写の技術が確立されて、量産されるようになりました。
アンティークタイル_b0209976_12482163.jpg

こちらは凹凸のある多色使いの、シックなデザインです。

アンティークタイル_b0209976_12483598.jpg

↑↓2枚はアールヌーヴォーの流線的な模様が特長的です。
貫入の美しさも特筆すべきかも。
アンティークタイル_b0209976_12503653.jpg


時代によって、製造方法、デザイン、色調がさまざまです。
リボンのモチーフやアールデコの影響がみられるタイルも。
アンティークタイル_b0209976_12514353.jpg
アンティークタイル_b0209976_12521252.jpg


幾何学模様や草花模様、ミントン社、モリス、モーガンが作った美術品級の
タイルもたくさんです。
これらは、V&Aミュージアムで拝むことができます。
リバティロンドンでも、アンティークタイルが張られたコーナーが残っています。
(船を解体して建てられたデパートなので、どの部分だったのでしょうか・・・)


思い返すと、イギリスでフラワーデザインを習った頃、タイルのコレクターの方に
会う機会があり、それこそミントン、ウエッジウッドなどのアンティークタイルをたくさん
見せてもらったことがあります。
そのころは、「へえ!」程度の感覚だったので、今にして思うと、もっときちんと
見て、話を聞いておくべきだった~と、思わずにいられません。
何がどう繋がるか、わからないものだけど、その時にたまたまタイルに出会ったのも
ご縁だったんだろうな~と思います。

15cm角につまったそれぞれの時代の技術とアートデザイン。
当時のそれぞれのタイルが張り巡らされた暖炉や、リビングのインテリアを想像して
しまいます。


小さいようでも重量はずっしり。
気に入ったものがあっても、たくさん持ち帰れないのが悲しいところです。



by piskey | 2011-11-11 13:26 | 英国アンティーク

イギリスのふるいものかわいいもの 日々のこと
by piskey
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

福岡の小さなお店はこちらです☆

●福岡市中央区薬院で英国古物店を営んでいます

 PISKEY ピスキー
-イギリスのふるいもの 
    かわいいもの- 
☆website☟
https://piskey.stores.jp/

☆お店のblog☟
「PISKEY のあれこれ」
http://pskvintage.exblog.jp
☆Instagram☟
piskey.jp

☆facebookページ☟




ロンドン
旅行口コミ情報
↑旅のおすすめブロガー<ロンドン>に認定して頂きました

最新の記事

イギリス デヴォンシャー ア..
at 2018-09-05 22:58
●イギリス デヴォンシャー ..
at 2018-08-27 22:56
●イギリス デヴォンシャー ..
at 2018-07-30 21:58
Trooping the c..
at 2017-06-16 23:09
David Bowieを訪ね..
at 2017-01-05 21:40

検索

ブログジャンル

画像一覧